Hakitoの怠け者生活

海外生活 なんとなく過ごす日々の中での発見

中南米の視点から見たオランダ人

今晩もラーメンナイトをしてしまいました。こんなにラーメンを毎週のように食べる事は日本でも滅多にない事なのですが、今日は私の数少ない外人の友人(通称Jess)と久々に夕飯を食べに行きました。彼女から「ラーメンが食べたい!」とリクエストがあったので、「先週も食べたから今日はラーメンの気分じゃない」と他の店を指定したのにも関わらずラーメン推しでその情熱に負けました。元々Jessはラーメンという食べ物すら知らなかったのですが、2、3年ほど前に香港人(?)オーナーがロッテルダムで初めてまともなラーメン屋『檜』というお店をオープンしてくれたので、Jessを連れて行ったのがきっかけとなり、それからラーメンが好きになったようです。実は今日の今日まで、そんなに好きだったという事を全く知りませんでしたが・・・

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さて友人のJessは中南米のエクアドル出身で、オランダ人の旦那さんがいます。なぜか彼女は私のロッテルダムで初めてできた友人です。これまたどういう経緯で?!って話ですが(笑)

どこの国でも同じだと思いますが、外国から来た人達はオランダと自国のルール、国民性、文化の違いなどに戸惑い、時に不満に感じたり、私たちの国ではこうだったなどと『やや自国を美化した思い出』を引きずりながら、仲良くなったりする事が出来るのです。

Jessは今年初めに6、7年働いた会社を、社長のパワハラが原因で辞めました。それから精神的に追い込められ、人間不信になったり、ヨガやキックボクシングなどのスポーツをしたり、カウンセリングに行きながら最近になってようやく何事にも頑張り屋でポジティブな彼女が戻ってきました。ここでラテンアメリカ人のJessから見たオランダ人について少し紹介したいと思います。

 

*自分の事以外は特に関心がないため、他人との繋がりを持とうとしない。

*職場の人は友達ではなく、職場以外でお茶すらする事はほぼない。

*職場では、同僚といえども仕事を教えあったりするケースはあまりない。従って自分でなんとか習得する事が、働く上で必要となる。仕事を教えてしまうと今後自分の仕事のポジションを奪われかねないので、要注意。

 

などと、なかなか面白い意見が出てきました。ただ彼女も『オランダ人は決して悪い人達ではない』と言っていました。

彼女が自分自身の仕事の経験を振り返って出した答えは、職場の人は職場の人で割り切る事だそうです。彼女の場合、同じ部署で働く同僚達を家族の様に思っていたし、会社に貢献しようと自分の仕事を一生懸命に思っていたにも関わらず、結果として独りよがりだという事が判明し、挙げ句の果てに社長に罵られ、弱っている彼女を気にかける同僚も皆無で、最後には心が折れ健康状態まで悪くなってしまったようです。

カウンセリングを受けて対策方法も見つけ、オランダ人との付き合い方がわかったようで、今後は大丈夫!と言っていました。

いい意味でも悪い意味でも、オランダ人は時に冷静な判断を下します。他人がどう思おうが自分がいいと思えば気にする事もないし、言い合いになったとしても翌日には割とけろっとしている傾向があります。意見が食い違って相手の意見に合わせる事はしないにしても、違ったその意見もその人の考えとして受け入れます。

しかしながら自分が困った時に周囲に誰も助けてくれる人がいない事もあり得るため、いかなる時も自分を信じて自分に責任を持って行動する事が大切な気がします。子供がいる親も自分が老いた時に子供を当てにする事はなく自ら老人ホームに入ったり、子供も親を老人ホームに入れたりするのは普通のことのようです。

こう見てみると、とても自立した国民ですね。